Cuernoアタック、そして恐怖の一夜…

ススム

2007年02月24日 00:00

Cuerno PrincipalとCuerno Norte




この日、満天の星空のもとJ-BoyとTakuroは
Cuerno Principalへアタックに行った。
僕は風邪をひいてもうたけん、テントでお留守番。
るーとはNorteとのコルへ出てスカイラインを
頂上までたどる予定やったけど、
昼過ぎ、谷奥で雲がわき始めたんと同時に
吹き始めた強風を合図に、コルまで至らず降りてきた。

ただ、何とかなりそうやっちゅう印象やったけん、
次こそはと気合を入れて明日の好天を祈って就寝。

翌日、Takuroの悲鳴で目覚める。
実に目覚めが悪い。




!!!…

夜中ぱらぱら言うとったんは雨かと思うたけど、
起きてみれば一面真っ白…
一夜にして冬山に変わってもうた。
ここもPatagoniaであることを思い出した。

まぁ、でも晴れればこんな雪一度に融けることは知っとる。
晴れるまでここで待とうやないか、っちゅうことでStayを決める。
しかしこれがそもそもの間違いやった。

その日の晩にはこんなことに…



上の絵は、テントが押しつぶされないように人柱となるTakuro。
Patagoniaの風を決して甘く見ていたわけではない。
風上にはテントの高さくらいまで石垣をつんどったし、
4本ポールのドームテントの張り綱もしっかりはっとった。

しかし、その夜僕らは人柱となって
テントの中で必死に風に抵抗する羽目に。
風は恐ろしいほどにうなり、
まるでジャンボジェットが常に頭上をかすめるかのようだ。





恐怖の一夜が明け、なんぼか風も収まったが、
石垣は崩れ、テントポールは一箇所でボッキリ折れ、
いたるところでグネグネに曲がっとった。

ぼくらはこのテン場を放棄することにして、
いったんBCへ引き下がった。



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